コンポストの分析結果と使い方
自宅でできた生ごみコンポストは、市販の肥料のように目的に合わせた要素を配合したものではないため、
植物の生育状況を見ながら使うことになります。
分析内容を見る前に、どんな要素が、植物の成長のどの部分をになっているかについてまとめてみました。
「作物の必須要素」とその主な働き
A「空気中から摂取する要素」
炭素(C) 光合成に不可欠
水素(H) 水の構成要素
酸素(O) 呼吸に不可欠
B「肥料三要素」
土壌中で不足することが多く、肥料としての効果が出やすい
窒素(N) 葉・茎、生育の促進
リン酸(P) 花・実、エネルギー代謝を調整して開花結実の促進
カリウム=カリ(K) 根・茎、水分補給や栄養摂取
C「二次要素」
三要素に次いで植物の要求性が大きい
カルシウム(Ca) 細胞組織を強化し、根の生長を促進
マグネシウム(Mg) 光合成に必要
硫黄(S) 含硫アミノ酸を構成
石灰=炭酸カルシウム
苦土=炭酸マグネシウム
ガベジン「生ごみ竹パウダー(=コンポスト)」分析
※このコンポストは、生ごみの成分や量などを管理をしたものではありません。
ガベジンで基材として使っている生竹の成分が影響している可能性もあり、数値の傾向を参考程度にご覧ください。
※一般的に、コンポストとは、基材に生ごみを入れて分解した状態のものを指しています。
ガベジンでは、使用前の竹パウダーと区別するために、生ごみを入れた竹パウダーを
「生ごみ竹パウダー」と呼んでいますが、コンポスト(堆肥)のことです。
<表1> pH ・EC
| 生ごみ総投入量 |
0kg |
19kg |
40kg |
52kg |
| 水分 (%) |
37.2 |
43.5 |
39.7 |
41.9 |
| pH |
6.55 |
7.47 |
8.57 |
8.35 |
| EC (mS/cm) |
0.91 |
2.51 |
6.69 |
6.19 |
〇 水分(%) 生ごみ竹パウダーに含まれていた水分割合
〇 pH 酸性アルカリ性を示す数値(1〜14) pH7程度が中性、7より小さければ酸性、7より大きければアルカリ性、多くの野菜栽培ではpH6.0〜6.5程度が適正値です。
〇 EC 土壌中の塩類(栄養分)濃度
pH、EC値はごみ量が多いほど高くなっています。
<表2> 肥料要素 (水分を除いた割合)

下記は<表2>をグラフ化したものです。
入れた「生ごみの量」と「肥料要素の割合」には関連性があり、生ごみの量が増えると、肥料要素も増えています。
「炭素率」= C/N比
(炭素量を窒素量で割った値)
下記は<表2>のC/N比の変化をグラフ化したものです。
※ C/N比は、コンポストの状態を知るための指標であり、肥料としての中身を知るものではありません。
微生物は、炭素をエネルギーの基として、窒素を体を構成するたんぱく質の基として利用します。
生ごみの分解量が増えるとともに、全炭素の割合が減り、全窒素の割合が増え、C/N比(炭素率)は減少します。
C/N比が10〜20くらいになると、コンポストはほぼ熟した状態になっており、堆肥として安心して使えます。
※ データは入れた生ごみの総重量基準で比較したもので、使用日数や時期は考慮していません。
それぞれ 0kg (使用前の竹パウダー)、19kg (105日間使用)、42kg (100日間使用)、52kg (85日間使用)です。
※ 生ごみ竹パウダーをふるいにかけて目に見える生ごみを取り除いた後、一般財団法人日本土壌協会に分析を依頼しました。
生ごみ竹パウダー(=コンポスト)の使い方
ガベジンを使い続けていると、竹パウダーの色が徐々に変化してきます。
新しい竹パウダーの色はクリーム色ですが、次第に濃い色に変化します。
最後には生ごみが分解されにくくなります。
生ごみの分解が滞ってきたら、袋から出して堆肥としてお使いください。
竹パウダーを別の場所に移して(別の袋に入れる、土の上にあける等)1ヶ月ほど置いてから、植物を植える前の土に混ぜてお使いください。
すぐに植物を植える場合には、堆肥が直接根につかないようにしてください。
また、地表にパラパラと撒いても次第に効果が現れます。
生ごみコンポストは肥料成分を含んでいますが、成分やpH、EC値などを適正値に調整することはできません。
最初は少なめにして、植物の様子を見ながら他の養分などを補給するのが安心です。
使い方について、決まった方法はありませんので、それぞれのやり方を探りながらお使いください。